なめ朗でやんす!映画【ボルベール<帰郷>】「パパやめて...」「大丈夫だよ。僕は父親じゃないから^^」
【キカ】の監督ペドロ・アルモドバルのヒューマン映画。
キカのテンションでふんわり見始めたもののコメディ要素ほぼ皆無の展開に大号泣で終わりを迎えちまった話。
タンゴの名曲、カルロス・ガルデルのvolverが題材になってて、同曲を主人公のペネロペ・クルスが中盤に唄うんだけど
亡き母に教わった曲を唄っていくうち、最初の微笑みの余裕からどんどん感情が沸き上がってきて最終的に涙ぐみながらの熱唱で終わるのね。
その激情の意味が、この時点で感じるより遥かに深く複雑であったことを最後まで観てやっと知ることになる。
ので、もう一度このシーンに戻って聴きたくなるぞ。
そして最初の倍の涙を流すのだ。